リテーナの現状に
お悩みありませんか
現状のリテーナ
リング状に加工した線材を、縦線とスポット溶接して成型した籠型。(左図はJAF型) 線材の材質は多種あり。
※SS材、亜鉛メッキ鋼線、SUS304、SUS316L、樹脂コーティング
リテーナの
抱える問題点
- 使用場所は、過酷な条件下
- 下記の問題で短い期間でフィルターだけでなくリテーナも交換する必要がある。
フィルターの交換作業時、リテーナの錆びにより付着し作業性が悪い。外せない。
使用中リテーナにフィルターが付着すると、パルス時にフィルターが破れてしまう。
リテーナの錆びが進行し、数年後には溶接部から破断し壊れる。
バグフィルターから
外せないリテーナ
フィルタの
中の錆状況
リテーナの
破壊の原因
リングやリング材は、経線とスポット溶接(バット溶接)で構成される。
集塵機内では、溶接部に錆による溝食が発生し、そこから腐食が進行してリングの破断に繋がる。(2011年11月 腐食センターニュースより)
余熱処理が難しいリングの溶接部は、操業時応力が集中しやすく、破壊の原因の一つとなっている。
リテーナリング/経線溶接部外観
応力分布図
リテーナーリング部外観
応力集中による負荷、腐食による強度劣化が破壊の原因
錆びない部材と
溶接レス構造で
長期間利用でも
壊れにくいリテーナ。
新しいリテーナ開発の
ポイント
溶接レス構造
耐腐食性材料
軽量化で安全な
取替え作業環境
取替え作業環境
ライフサイクル
コスト
コスト
溶接レス構造
- 仕様:
-
FRPの内骨線(心線)、
リング(樹脂)、
外骨線(iR)の組合せ内骨線(心材):FRP Φ25、
リング:PPE Φ126
外骨材(iR線):被覆鉄線 Φ5.0-4.0(GH3)
溶接、接着剤を
一切用いない組み立て構造
- 外骨線+リングの固定
-
- 両面くさび
- くさびストッパー
- 内骨線+リングの固定
-
- くさび
- 抜け防止爪
従来品には無い、柔軟性構造
日本古来の2つの宮大工の技術により
リテーナの問題が解決。
- 溶接を用いないクサビ連結構造
- 五重塔の心柱構造から、柔軟性のあるリテーナ構造
→ 五重塔の心柱は、制振ダンパーの役割
ReBoneは曲がっても力を逃がし壊れない。
心柱構造
心柱構造
※スカイツリーも五重塔の技術を活用
クサビ構造
耐腐食性材料の選定
内骨線(心棒)
- FRP (Fiber Reinforced Plastics 繊維強化プラスチック)
-
- ・質量比重は、鉄の約1/5で軽い
- ・比強度鉄よりも優れた力学特性(比強度・比曲げ剛性)を持っている
- ・耐腐食性錆びない・腐らない
リング・クサビ
- PPE (Polyphenyleneether ポリフェニレンエーテル樹脂)
-
- ・耐衝撃性粘りがある素材で割れにくい
- ・耐薬品性酸性・アルカリ性共に強く、ガスなどによる腐食もない
外骨線
- iR被覆鉄線 (ionomer resins coated wire アイオノマー樹脂被覆鉄線)
-
- ・弾力性外的な衝撃などに対しても被覆材は心線に追従し剝がれることは無い
- ・強靭性完全接着の被覆で傷つきにくく錆びが進行しない
- ・耐薬品性被覆材は、酸性、アルカリ性、共に強い耐性がある
軽量化で安全な
取替え作業環境
全長:6m (フィルタ長さに合わせて対応)
質量:4.8㎏ (F0.57+R1.18+i3.04)
- 取替作業
-
従来品は、質量 15㎏~30㎏ → クレーンを用いた作業
ReBoneは、質量 約5㎏ → 一人でも容易に持てる軽さ
※高所の取替作業でも安全
プロトタイプの引き抜き作業状況
製品持ち上げ状況
ライフサイクルコスト(LCC)
錆びない部材構成と溶接レスで
長期間利用可能
従来品の問題点(破壊、腐食)を解決することにより、LCCも安価に
- 実暴試験で確認
- プロトタイプにおける、8か月の集塵機内実暴露試験において、部材の腐食及び部材強度の低下はない。
ReBornの付加機能
リテーナが錆びないため、“ろ布”が付着せず、パルス時でも“ろ布”が破れにくいと考えられる。
さらに、“ろ布”のはたき機能が向上し、“ろ布”が長持ちすると考える。
ろ布挿入状況